ホームページのスマホ対応|自分でできる確認方法と直すべき5つの基準

ホームページのスマホ対応は、スマホで「表示できるか」ではなく、スマホで「問い合わせや予約まで迷わず進めるか」で判断します。レスポンシブデザイン(画面幅に合わせて自動でレイアウトが変わる作り)にしてあっても、表示が遅い・ボタンが押しにくい・電話番号がタップできないだけで、見込み客はスマホの画面から離れていきます。

Masa Designが2026年9月に調査したあるホームページは、パソコンでは2.8秒で表示されるのに、スマホでは8.4秒かかっていました。見た目がきちんとスマホに合わせてあっても、スマホ対応ができているとは限りません。

ホームページのスマホ対応は「問い合わせまで進めるか」で判断する

スマホ対応の合否は、トップページから問い合わせ・予約までをスマホだけで操作して、途中で止まらないかで決まります。

総務省の令和7年版情報通信白書によると、2024年時点で、インターネットに接続する端末としてスマートフォンを使う人は74.4%、パソコンは46.8%です。スマホがパソコンを27.6ポイント上回っており、60代でも78.8%がスマホからインターネットを利用しています。お客様が最初にホームページを開く画面は、スマホだと考えて作る必要があります。

ところが「スマホ対応済み」と言われているサイトでも、実際にスマホで触ってみると次のようなところで止まることがよくあります。

  • 文字は読めるが、表示されるまでに何秒もかかる
  • メニューは開けるが、ボタン同士が近すぎて押し間違える
  • 電話番号が画像や普通の文字になっていて、タップしても発信できない

どれも、パソコンで確認しているだけでは気づけない問題です。

ホームページのスマホ対応を自分で確認する5つの基準

次の5つを満たしていれば、ホームページのスマホ対応は合格ラインです。必要なのは、手元のスマホとパソコンのブラウザだけです。

ホームページのスマホ対応を確認する5つの基準。横スクロール0、本文16px前後、ボタン48×48px以上、スマホのLCP 2.5秒以内、電話番号タップで発信
1つでも落ちていれば、そこから直す

1. 横スクロールが出ないか

スマホで画面を横に動かせてしまうページは、スマホ対応ができていません。表や大きな画像、横幅を固定した部品が画面からはみ出していることが多く、ページ全体が少しずつ左右に揺れて読みにくくなります。スマホで全ページを上から下までスクロールし、横に動く箇所が無いかを確かめます。

ページのソースに <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1"> という1行が無い場合は、パソコン版をそのまま縮小して表示している状態です。この1行はスマホ対応の出発点なので、無ければ最優先で入れます。

2. 文字を拡大せずに読めるか

指で広げないと読めない文字は、スマホ対応の基準を満たしていません。本文は16ピクセル前後を目安にします。GoogleのLighthouseには、ページの文字の40%以上が12ピクセル未満だと警告を出す基準がありました。12ピクセルは「最低限」の線で、読みやすさを考えるなら本文はそれより大きくします。

3. ボタンとリンクが指で押せる大きさか

ボタンやリンクは48×48ピクセル以上、隣との間隔は8ピクセル以上が目安です(出典: web.dev「Accessible tap targets」)。48ピクセルは約9mmで、指の腹とほぼ同じ大きさです。フッターに文字のリンクが詰めて並んでいる、メニューの項目同士が近い、といった箇所で押し間違いが起こります。スマホを片手で持ち、親指でメニューとボタンを順に押してみてください。

4. スマホでの表示速度が2.5秒以内か

PageSpeed InsightsにURLを入れ、「モバイル」側のLCP(ページの主要な部分が表示されるまでの時間)が2.5秒以内なら良好、4秒を超えると不良です。パソコン側の数値が良くても、スマホ側だけ大きく遅いことがあります。

5. 電話・フォームがスマホで操作できるか

電話番号をタップして電話アプリが開くか、問い合わせフォームを最後までスマホで入力できるかを確認します。電話番号が画像になっていると発信できません。フォームは、電話番号の欄で数字キーボードが出るか、入力欄が小さすぎないかも見ておきます。電話で予約や問い合わせを受けることが多いなら、ここが売上に最も近い部分です。

ホームページのスマホ表示が遅いのは、パソコンで見ていると気づけない

レスポンシブデザインにしてあっても、スマホでの表示速度は別に確認しないと分かりません。Masa Designが2026年9月にホームページを調査した2件では、どちらもスマホでの表示の遅さが最大の課題でした。

1件目のサイト。 Lighthouseのモバイル測定(3回の中央値)で、LCPは8.4秒でした。同じ条件でパソコン向けに測ると2.8秒です。担当の方がパソコンで見る限りは「特に遅くない」と感じるのに、電波の弱い場所でスマホから開く人には8秒以上待たせている状態でした。

同じホームページのスマホ表示はLCP 8.4秒、パソコンは2.8秒。良好の基準2.5秒をスマホだけ大きく超えている
パソコンで見ている限り、スマホの遅さには気づけない

2件目のサイト。 ページの総容量が約29.5MBあり、PageSpeed InsightsのモバイルでLCPが86.6秒でした。原因は実測で次の3つに絞り込めました。

  • 同じ種類のWebフォントが2重に読み込まれ、フォントだけで約11MB
  • トップの画像が約1.8MB、事例画像も1枚あたり900KB〜1MB
  • ページ内の画像82枚のうち、画面に入ってから読み込む設定(遅延読み込み)が付いていたのは4枚だけ
スマホ表示に86.6秒かかったホームページの総容量29.5MBの内訳。Webフォント約11MB、トップ画像約1.8MB、その他約16.7MB
最大の原因は、2重に読み込まれたWebフォント

どちらのサイトも、デザインや構成は丁寧に作られていました。それでも表示速度は、実際にスマホ側の数値を測らなければ見えてきません。「レスポンシブにしたからスマホ対応は終わった」と考えず、PageSpeed Insightsのモバイル側の数値を一度確認してください。

2026年時点のGoogleは、スマホ版のホームページだけで評価する

Googleは2024年7月5日に、すべてのサイトをスマホ版の表示で読み取って評価する方式(モバイルファーストインデックス)への移行を完了しました(参考: Search Engine Journal)。

これにより、パソコン版にだけ載っていて、スマホ版では省いている文章や画像は、検索の評価に使われません。スマホでまったく表示できないページは、検索結果に出なくなる可能性もあります。

また、以前よく紹介されていた「モバイルフレンドリーテスト」は、2023年12月1日に提供を終了しました(Search Consoleヘルプ)。いまスマホ対応を確認するなら、PageSpeed Insightsか、Chromeの開発者ツールに入っているLighthouseを使います。古い記事の手順どおりにツールを探しても見つからないのは、この終了が理由です。

スマホ対応を直すか、ホームページを作り直すかの判断基準

5つの基準のうち、落ちているのが表示速度と電話・フォームだけなら、今のホームページを直す方が早くて安く済みます。落ちている基準が多い場合や、仕組みそのものが古い場合は、作り直しを検討します。

ホームページのスマホ対応で、今のサイトを直すケースと作り直しを検討するケースの判断基準
viewportの有無と、更新のしやすさで分かれる

今のホームページを直せばよいケース

  • viewportの1行は入っていて、横スクロールも出ない
  • 遅い原因が画像の容量やフォントの重複など、はっきりしている
  • 電話番号のリンク化やボタンの大きさなど、部品単位で直せる

作り直しを検討した方がよいケース

  • パソコン版とスマホ版を別々のページで管理していて、更新のたびに2か所直している
  • viewportの1行が無く、パソコン向けのレイアウトを前提に作られている
  • 自分で更新できない、または更新のたびに費用がかかる仕組みになっている

費用の考え方は料金ページに、見積もりを比べるときの注意点は相見積もりで見落としがちな3つの確認ポイントにまとめています。

Masa Designのホームページは、スマホ対応を公開前に機械で検査している

このホームページ自体も、5つの基準をビルド(公開前の組み立て)のたびに機械で確かめる仕組みで作っています。

  • レイアウトを切り替える画面幅を560・640・760・860・1020ピクセルの5段に決め、それ以外の幅が紛れ込むと公開前の検査で止まる
  • 実際のブラウザでページを開き、画面の横にはみ出す要素が無いかを検査する
  • スマホのメニューは、開いているあいだボタンを「×」に変え、閉じ方が一目で分かるようにした

人の目で全ページ・全画面幅を毎回確認するのは難しいため、確認の手順そのものを仕組みにしています。制作をご依頼いただいたホームページにも、同じ考え方でスマホ対応を組み込みます(Web制作サービス)。

この記事のポイント

  • ホームページのスマホ対応は「スマホで問い合わせ・予約まで進めるか」で判断する
  • 合格ラインは、横スクロール0・本文16ピクセル前後・ボタン48ピクセル以上・スマホのLCP 2.5秒以内・電話タップで発信の5つ
  • 調査したあるサイトはスマホのLCPが8.4秒、パソコンでは2.8秒で、パソコンで見ている限り遅さに気づけなかった
  • Googleは2024年7月5日からスマホ版の表示だけで評価し、モバイルフレンドリーテストは2023年12月1日に終了した
  • 落ちている基準が表示速度と問い合わせ操作だけなら直し、仕組みが古い場合は作り直しを検討する

よくある質問

スマホ対応しているかは何分で確認できますか?

5つの基準を自分のスマホとPageSpeed Insightsで確かめるだけなら、1ページあたり10分ほどで済みます。まずはトップページと、問い合わせ・予約ページの2ページから確認してください。

ボタンやリンクはどのくらいの大きさが必要ですか?

目安は48×48ピクセル以上、隣のボタンとの間隔は8ピクセル以上です。48ピクセルは指の腹とほぼ同じ約9mmにあたり、Googleの開発者向け資料(web.dev)もこの大きさを推奨しています。

スマホでの表示速度は何秒以内が合格ですか?

ページの主要な部分が表示されるまで(LCP)2.5秒以内が「良好」の基準です。4秒を超えると「不良」と判定されます。PageSpeed Insightsのモバイル側の数値で確認してください。

スマホ対応していないと検索結果から消えますか?

スマホで内容がまったく表示できないページは、2024年7月5日以降、Googleの検索対象から外れる可能性があります。Googleは現在、すべてのサイトをスマホ版の表示で評価しています。

BtoBの会社でもスマホ対応は必要ですか?

必要です。2024年時点で、スマートフォンでインターネットを利用する人は74.4%、パソコンは46.8%で、スマホが27.6ポイント上回っています。取引先の担当者も、訪問前や移動中にスマホで会社のホームページを確かめます。

Googleのモバイルフレンドリーテストはまだ使えますか?

使えません。モバイルフレンドリーテストは2023年12月1日に提供を終了しました。現在はPageSpeed InsightsやChromeに入っているLighthouseで、スマホでの表示速度や使いやすさを確認します。


自社のホームページを5つの基準で確かめてみて、どこから直せばよいか迷ったら、結果をそのまま送ってください。直すか作り直すかを含めて、無料でご相談をお受けしています。お問い合わせフォームからご連絡ください。

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